香水の匂い

2014.9.24 Wed

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▲写真は以前人からもらった脚フェチ向け?の香水。中身の匂いは好きではない。

夜、夕食を買いに事務所近くのスーパーへ行く途中、
信号待ちの交差点で隣にロングの金髪に黒のミニのワンピース
そしてハイヒールを履いたの女の子と並んだ。

全く僕の好みではない典型的な六本木ファッションで
ミニから覗くその脚も華奢な細さ。
知性も、そして色気も何も感じないのだが
しかし、風に運ばれてくる彼女のものと思われる
香水の濃厚な匂いが漂ってきた。

僕は元々香水の匂いは苦手なので
それは「匂い」ではなく「臭い」なのだが、
その時は何か気持ちがくすぐられるような
不思議な匂いだった。
これが香水の魔法なのか?

匂いというのは不思議である。
聴覚(音楽)と並んで昔の記憶を呼び起こすことがある。

あの鼻につんと来るアメリカ製と思われるある香水は、
必ずと言っていいほど若い頃に行ったニューヨークの
街の空気感を思い出させる。
ニューヨークの街ではいろいろな場所で
香水の匂いが漂っていたからだと思う。
若い頃は憧れの街だったから
香水の匂いそのものは好きではないが、
香りから呼び起こされる記憶が当時のニューヨークを想起させ
生理的には嫌悪感、精神的には淡い憧憬に支配されることになる。
この香水の匂いは僕にとっては好きとか嫌いでは
割り切れない微妙な匂いである。

しかし、匂いに関して言えば最近は煙草に対しては
異常なくらい過敏に反応する日本だが
強烈な香水の匂いに関しては異論が出ないのが不思議に思う。
僕は種類によっては吐き気さえするのだが
なんだか煙草ばかりをヒステリックに騒いでいるような気もする。
健康ブームと同様に何でもアメリカ連動の国だから仕方がないのか。
香水はアメリカでは当たり前の習慣になっているので
日本でもその匂いに対する異論も出ないということなのだろう。

香水の匂いが結局は若い頃ののアメリカ崇拝を思い出させるという
皮肉な結果ではあるけれど、
時間をかけて身に染みついてしまったこの感覚からは
そう簡単には抜け出せないとは思う。

しかし、アメリカを全て否定するわけではないけれど
安易なアメリカの受け売りからは足を洗い
オブラートに包まれた植民地からも
足を洗わなくていけない時が来て欲しいとは思うのだが
ただじゃ済まないだろうとは思う。