ちょっと遅い新年のご挨拶
2012.1.27 Fri

▲N H Kスペシャル 原発危機 「知られざる放射能汚染〜海からの緊急報告」(Daily motionのパソコン画面の複写)
正月休みにアップしようと思って書いたのに、すぐにアップしなかったので、そのまま忘れてしまった新年最初の挨拶です。今更ですが、忘れていた古漬けのような文章です。
昨年末、仕事で遅くなり風呂から上がってちょっとCSの番組を覗いたら、以前NHKが制作したプロジェクトXをやっていたので夜中なのに久しぶりに終わりまで観てしまった。途中からだったが、その時の話はSONYのビデオカメラの開発の裏話だった。僕も昔はSONYファンだったこともあり、(同時にHONDAファンでもあった)さらに以前のプロジェクトXでの世界初の小型トランジスタラジオ編(これはもっと熱かった)も観たことがあったので、ちょっと興味をそそられた。内容はCCDカメラを開発するまでの技術者達の涙ぐましい戦いの日々を振り返るものだった。やはりSONYらしい技術者たちの熱い思いが伝わってくる。しかし、プロジェクトXを何度か観ていて思うのは、SONYに限らず、高度成長時代を支えてきた技術開発の話はみな共通点がある。まずは技術者達が非常に熱い。そしてその技術者達のリーダー(あるいは経営陣)は必ずと言っていいほど彼らに無茶なミッションを与える。彼らは不可能と思われるそのミッションを見事やり遂げてしまう。そうやって技術大国日本が生まれたのだと毎回観る度に納得した。
今のSONYにも、HONDAにも(勿論他の企業もだが)あの挑戦者としての熱いパワーは感じない。得意分野はあるにせよ、韓国のような勢いはない。なぜか。それは技術が熟成されてダイナミックな開発の余地が少なくなったとも言えるかもしれないが、それでも韓国にはパワーがあるのだから技術の問題ではない。結局は満たされない思いが、高い目標をクリアさせたのではないか、と思う。
SONYやHONDAは日本の高度成長時代の象徴的な企業であったが故に、その衰退が目立つだけで、結局は僕達にも置き換えることが出来る。今の満たされてしまった日本人がこれからどうすればあの頃のような熱い思いが持てるのか。否、あの頃のではなく、新たな熱い思いを。到達感?を得てしまった人間にそれは無理なのか。日本が追いかけていたアメリカもしかりだから当然の結果とも言えるのかもしれない。しかし、生粋のアメリカの企業であるアップルにパワーがあるのは、スティーブ・ジョブスの偉大なる満たされぬ思いがあったからだろう。それ故にたったひとりの人間が世界を変えたわけだ。
昨年日本は大きな負を背負ったわけだが、そしてさらにこの国自体がどうしようもなくなっている状況があり、これらの負を誤魔化すことなく負と思い、そこからやらなくては何も始まらないのに、沈没しつつある船の船長は、「大丈夫、この船は沈没はしません」を繰り返しているように感じる。そして乗員と乗客もそれを信じていないくせに船上ではパーティーが続いている…。沈没したってアメリカは助けてはくれないのに。負を誤魔化している間は、何も変わらない。だって負原の因を見ようとしていないのだから変えようがない。
そして我が島製作所も昨年は負の連続だった。勿論そんな中でもいくつかいいこともあった。しかし、昨年の島製作所は自分としては×ということにしようと思った。その×の原因を自覚して変えない限り、同じこと繰り返すか、さらに×が増えるだけだ。
さて、今年。これ以上の×を増やしたくはないが、それよりもまず目の前のやらなくてはならないことをやらない限り○は増えないということで、今週の土曜日から島製作所の新しい仕事、写真教室を始めます。
