3月の壁紙

2010.2.28 Sun

3月の壁紙をアップしました。
以下各シリーズの被写体の紹介。

LANDSCAPEは撮影の帰り道、新橋あたりで出会った風景。昭和初期頃に建てられたと思われる古いビルの解体途中の現場の敷地の一画。取り壊される予定のビルの最上階には円い飾り窓がふたつあって、最近の建築物にはない非合理的なデザインに風情を感じる。最近はガラス張りの無機的なビルが多いが、昔の無駄があるデザインに、豊かさやゆとりを感じる。手作りの部分が多かったせいだろう。今は手作りが一番贅沢である。

IMAGE-01は日本画で使う絵の具の皿(絵皿)。誰かが使ったままの状態で骨董市に出品されていた。使いかけの絵皿の色がきれいだったので、思わず撮影したいと思って落札。こんなものは誰も落札しないので、いろいろなガラクタと共に安く仕入れることが出来た。日本画のことは全くと言っていいほど知らないが、乾いた絵の具のひび割れや、微妙な色合いは岩絵の具ならではの表情だと思う。

IMAGE-02の花シリーズは赤い椿。同じ椿でも白い椿と違い、赤い椿は妖婉である。しかし、壊れた椿でも濃厚なエロスというよりは、慎ましさを感じる。日本の「和」を感じさせる花だと思う。

CALENDAR-01の紙シリーズはアンティークタミゼで仕入れた昔のフランスの新聞。「LA PETITE」という名称は調べてみたら「ちいさいもの」という意味だった。プチ〜という言い方はLA PETITEが元になっているようだ。小さな新聞ということだろうか。フランス版夕刊フジか?写真は何日か分を几帳面に折り畳んで重ね、それらをさらに紐で丁寧に縛ったまま売っていたので、そのまま撮った。何の為にそうしたのかは不明だが、小振りなその紙の束に慎ましさを感じて、紐はほどかずにそのままにしてある。おそらくこれを束ねた人はそのつもりはなかっただろうが、古い新聞紙の束は、時間が経ってもはや新聞紙の束ではなく、それ自体が物化している。

CALENDAR-02の教科書シリーズは古い眼鏡。先日、さすがに仕事がしづらくなって、仕事用の老眼鏡を作った。遠近両用ではなく、文字を読む時とパソコンを見る時両用の近々両用というタイプだ。おかげさまで仕事がはかどっている、と言いたいがそんなに仕事はない。最近の眼鏡はデザインが豊富になった。僕も数種類持っていて、その日の気分によって使い分けているが、結局はオーソドックスなタイプのものを使っていることが多い。やはり眼鏡というと機能的な製品である。しかも体に直接付けるものだ。それ故にその機能を活かしたデザインのものが長く使われることになる。眼鏡というシンプルな構造のツールだが、そのデザインはこれ以上やりようがないくらい豊富なデザインで溢れているが、それでも日々新しいデザインが登場してくる。眼鏡のデザインにはまだまだ未知なる鉱脈が眠っているようだ。しかし、これからが正念場だろう。

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